新田の森で天然実生苗を採取しました!R6/5/20

5月20日(月)、天気が心配な中エゴノキの苗取りを行いました!
採取するのはエゴノキの天然実生苗。途中雨に降られながらも、実行委員会メンバーが足元に注意しながらかわいらしい苗を丁寧に探していきます。

天然実生苗とは、森に自生するエゴノキの種から自然に生えてきた芽生えのことです。
厳しい寒さなどにも耐え芽吹いた小さな苗たちを掘り、植え替え育てていきます。

苗取り初参加のメンバーがこの日は2名おり、まずはエゴノキの苗がどんな形をしているのか他の実行委員からレクチャーを受けました。(私も苗取り初体験でした)

エゴノキの苗は下の写真のように、一番下の子葉(しよう)が丸い形をしています。子葉の次に生えてくる本葉(ほんよう)は先端がツンとなっておりシュッとした姿。子葉と本葉が生えているこのサイズで採取できるのが理想だそう。

森にはたくさんの植物が生えているので見つけ出すのは大変ですが、慣れてしまえば草の隙間からでも見つけることができました!
根っこをよい状態で残せるよう、なるべく周辺の土も一緒に採取します。

作業中、実行委員メンバーから見つける場所のヒントをもらいました。
「エゴノキの母樹下あたりは種が落ちるので生えていますよ」
「水の流れる場所が近くにあると、種が流れていった先にも生えていることがあります」
実際にその場所を探してみると、小さな苗をたくさん見つけることができました。

しかしそれと同時に、母樹から芽吹いた部分は動物に食べられている様子もあり、自然の中で大きく育つためには対策をしてうまく共存させていかなければいかないのだな…と感じました。

(シカに食べられてしまったエゴノキの萌芽)

午前中の苗取りを終え昼食をとった後は、森林文化アカデミーで苗をポットに植え替える作業を行いました。

数種類の素材を混ぜた土をポット1つずつに入れ、採取した苗を植えていきます。

全員で手分けして作業を行い、約330個のポットに苗を植えることができました。
この苗は長屋木工所に運ばれ、水やりを行いながら様子を見ていきます。すくすく育てば来年和傘の森に植樹される予定です。
※後日の経過で枯れてしまった苗があったため、追加で苗取りを行いました。

熊田吉代

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